近頃・・・
このお盆を過ぎたあたりから私のHPの更新が無くなっておりますが、別段、私の周りに何かあったとか、病気で入院したとか死にかけたとかではありません。
ただ、週末ごとに天気がヨロシクなくって、私の活性が低くなってるだけです。
私は雨の日には釣りに行かないし(写真が撮りにくい)曇りの日にもあまり行きたくないし(写真写りが良くない)、だから非常に活性が下がっておるのです。
でもその間にも釣りには行っております。しかしお魚の活性も低い。よって写真を撮る機会がない。写真が無ければ私のHPの意味が無い。そして、ますます私の活性が低くなってしまいます。そんな訳です。

今週末の天気予報もあまりヨロシクない。
でも今シーズンもあとちょっととなってしまったから、なんとか頑張ろうとは思っています。

(九頭竜のイワナ)
9月14日 林谷〜
久々に、林谷へ行って来ました。まあ、大好きな上流は歩いて行かねばならんので、下流ですけど・・。
掛軸店を出発後、30分ほどで現地到着。まだ10時前です。つくづく、都会の釣り人達には申し訳ないとは思いますが、あなたがたに、白鳥の冬は過ごせまい。私にだって、目の前に釣り場のある石徹白やら庄川の冬はムリです。(まあ、「まだ10時前」って感覚も、普通の釣り人ではないのかも知れん)。
谷へ下りると、まだ水位は高めです。曇ってて蒸し暑い。少しの風が吹くと、ハラハラと枯れ葉が舞い落ちて、はたしてフライと枯れ葉の違いはなんだろうかと疑問に思います。あんまり釣れる気はしない。
でも、10mも進んだところで1匹出た。ビシッと合わせてフッキング。20pくらいのアマゴと思う。でもでもそのアマゴはキリキリと回転しながら下流に下って白泡の中に入って、さっき0.5号のティペットに結んだばかりのフライを咥えたまま去って行ってしまった。
とりあえずはさい先はよろしいかと思ったけれど、その後は仔アマゴが時折絡むだけ。やっぱり釣れんか・・・。
そして、やっぱり釣れん。。。そのうち上流にルアーマンが現れて退散。

それから田茂谷へ行こうとしたけれど、昼食予定地に作業車があったので、九頭竜の国道下に落ち着く。
あぐら椅子持って河原に降りて、暫しマッタリ。瀬音を聞きながらの読書は久しぶりの感覚でヨロシイです。ビール頂いてカップ焼きそば。ああっ、この感覚も、あと2週間で終わってしまうのかと思うと、とても淋しい。
そしてまた、ドライフライ結んで釣り始めます。
時折、仔アマゴが出る。でもフッキングしません。林谷と同じ反応。しつこくドライフライを流すも状況は変わらない。#12のライツロイヤル(もどき)から#16のストーンフライ(もどき)の変更。そしたら15pくらいのイワナがフッキングしたけどすぐバレた。そして10pに満たないアマゴを釣った。・・・虚しい。
ウェットフライに変更。リードフライはブラウンパートリッジ#12、ドロッパーはローヤルコーチマン#10で、これらはまっとうに巻いてます。
すぐに15pのイワナを釣る。今日はもうお魚を写す機会が無いかも知れんので、そのイワナをネットに入れて、写真の撮りやすい場所に移動しようとしたら・・・、そのイワナはネットの網目からスルリと抜けて逃げて行ってしまった。ちょっと小さすぎますね。そして20数pのイワナを租相して18pくらいをやっとこさ写真に収めて、最後の淵でも租相した。

少し、ウェットフライの修行もしなければなりません。

(ちょっとピンボケ)
9月22日 鷲見川・他
21日には牛道〜寒水コースをたどりました。まあ、私の定番コースです。最後に名残を惜しむのです。
10時に牛道へ着いて、ドライフライを結んで釣り始め。最初のポイントで仔アマゴをバラす。しばらくして仔アマゴを釣る。少し反応が無い時間があって、仔アマゴを釣る。
フライをチョビスケにするも反応はなく、ウェットにして30分くらいして仔イワナを釣る・・・。
う〜ん、1時間半で飽きた。

それから寒水へ移動して昼食。
日陰に入ってあぐら椅子に腰をおろしてビール開けて、ペラペラと文庫本をめくる。
それからスポーツスターを出してカップ焼きそば用のお湯を沸かそうと点火する。・・・と、火は普通に着いたものの、火力調整のレバーのあたりからチロチロと燃料が噴出してます。「おっと、この燃料に火が移ったら火だるまになるんでないか。いや、それより火が中まで移っていって爆発したらどうしよう」すかさず火を止めます。
さて、どうしようか。もう一度点火するのは怖い。でもお湯を沸かさねばカップ焼きそばが食えん。
う〜ん、う〜ん、う〜んと考えて、結論出しました。
「水でやってみよう」
カップ焼きそばに水をそそいで、とりあえず10分くらい待つ。幸い文庫本があるので時間はつぶせます。麺を1本すすってみる。硬い。更に10分後、まだ芯があるな。そしてもう10分後くらい。これなら食えます。
水を捨てて調味料入れて食します。まあ、とりあえずは食えます。その後にお腹が痛くなったりもしませんでした。ただ、フリーズドライの具材はジョリジョリした部分がありました。
そして寒水川は牛道以上に反応は薄く、仔イワナ2匹でした。
川から上がって林道を下る途中、2台の車とすれ違いましたが、その2台ともに、「釣れましたか?」と聞かれた。みんな焦ってますな。

22日はアヒル焼肉釣行会で鷲見に行きました。このあたり、釣り人だらけです。みんな焦ってますが、我々も焦ってます。何に焦ってるのかと聞かれても困りますが、釣り人は、この時期には焦るものなのです。それがサガなのですよ。
そしてなんとか空き場所見つけて、坪さん・私組、局長さん・トムさん組に分かれて入渓。私は最初ドライフライを結んだものの仔アマゴしか出なくって、チョビスケには無反応で、ニンフにしてなんとか18pアマゴを1匹釣る。そして撮影会をして坪さんにおいついたら同サイズのイワナをぶら下げてた。これで我々はボウズではないのです。
12j時になって局長さん・トムさん組と合流して焼肉会場へ移動。まあ、彼らの釣果は聞くまでもない・・。
焼肉一杯ご馳走になって、お話も一杯して、えー、主にカメラのお話が多かったと思うけれども、釣りのお話はほとんどなくって(我々には釣り自慢のお話は持ち合わせが無く、軟弱な釣り人だから武勇談もない)でも、とっても楽しゅうございました。

そして今度は、坪さん・局長さん組と、トムさん・私組に分かれて川へ立ちます。
我々の釣った所は2人とも初めての所で、局長さんによると「ゆっくり釣ったら、2時間、早く釣ったら1時間で堰堤に出るから、そこで上がってください」とのこと。
ドライフライのトムさん先行。私はチョビスケ。で、トムさんのドライには時々絡むようですがなかなか釣れない。私が先行してチョビスケを流すと、そこそこの反応はする。でも釣れない。また、約束の時間もあるのでそそくさと釣り登る。途中、谷が二股になって「あれ、これはどっちに行けばいいの?」とか言いながら、釣れないながらも堰堤を目指します。
そしてやっとこ堰堤が見えた所で私が先行してて、チョビスケ流してたら「あれ、根がかりか?」と思った所にトムさんが「あ〜、やっと堰堤ですねぇ〜〜」と声をかけてくれたので、私は後ろを振り向いて「あー、そうですねぇ〜」と言った瞬間に、手元にクンッとの手ごたえを残してイワナが逃げていきました。
出渓してお二人と合流。局長さんは7寸くらいのイワナを釣ったそうな。羨ましい〜〜〜。
とってもレベルの低い我々ですが、楽しい楽しい一日でありました。

23日、一人、前坂谷へ行く。
ここはちょっと増水ぎみです。ここんところの出水の影響もあって、多少の流れにも変化があります。
まずはドライフライで試すと1投目でピチャリとした。小さいです。しばらく釣り上って仔イワナを2・3匹。
ウェットに変更して、なんとか15pくらいを2匹釣って20pを釣って撮影会。オプティオW80で撮りまくり。ピントは大あまですが、眼くら撮りながらも私のイメージには近いアングルで撮れました。
最後の堰堤は、倒木が淵をふさいで釣りになりませんでした。

その後少し下流に移動して昼食。スポーツスターは怖いので(修理しなければ)えーっと、師匠から貰い受けたなんとかというバーナーでお湯を沸かしてカップ焼きそばを頂く。ビールと文庫本は必須。それが私の釣りスタイル。
そして釣り始る。ドライフライ。時々仔イワナが出る。ウェットにする。時々仔イワナが出る。まあ、変わらんか。
どんどん進んで最後の堰堤に辿り着いて「やっぱりたいしたイワナは釣れなんだか〜」と思って、今シーズンも終わったな、と思った。
来週も釣りに行くとは思いますが、私はもう焦りはありません・・・・?

(今季最後に釣ったイワナ)
9月29日 牛道川
28日に田茂谷へ行って来ました。
最後の土曜日なんで人だらけと思いきや、だーれもおりません。まあねぇ、今年のここは、あんまり釣れなかったからねぇ〜。
それでお気に入りの場所に車を止めて10時に釣り開始。
まずはドライフライ。時折、仔イワナが出ますがちっとも掛かりません。30分で挫けて、チョビスケ投入・・・、も、これは全く反応なし。やっぱり30分で挫けてウェットに変更。
暫くは仔イワナがからむだけだったけれども浅い淵の真中で22センチが釣れた。写真を撮る(駄作)。そして、その淵の流れ込みでも22センチが釣れた。写真を撮る(駄作)。それからパタパタと3匹ばかり釣って、腹へったなと思ったら12時半で、その先もしばらく良いポイントが続くんだけれども、もう満足してしまってるので出渓して車に戻って昼食。
いつものようにあぐら椅子に腰を下ろして、おもむろに文庫本広げて、ビールをプシュリとやる。山はひっそりと静かで、脇を流れる小さな沢の音がさやさやとするだけ。コオロギも鳴かないし、小鳥も鳴かない。ただ、さやさやと瀬音がするだけ。
「今シーズンも終わるか・・・」と、一人ごちる。

そしてカップ焼きそば食ってデザートにバナナ食って、林道を歩いて下って再び入渓。
ウェット投げたらすぐに18p。前半の調子良さがそのままなのだと思って、やっぱり最後はドライフライで釣りたいからとフライチェンジしたら、その後さっぱり釣れなんだ。たまに反応はするんだけどね〜〜。
明日も谷に行くので体力を残さねばならんので、4時前には終了。

翌29日。この日は師匠と船長とで今シーズンのお別れ会。そして釣行前には「白山文化博物館」で今日限りの展示の、円空の十一面観音を見るのです。テンカラN氏によると、それは白鳥白山神社の御神体らしい。で、この日はその神社のお祭りで、それでこの日限りの展示なのだと思うのだけれど、御神体がお祭りの日に神社から離れてはイカンと思うのだが・・・。
ではなぜ円空仏を見る事になったかと言うと、近頃の師匠は地元の神社のお役を賜って、それでそっち関係に興味があるらしい。
師匠に申します。阿刀田高さんの「楽しい古事記」を読んで下さい。これ読むと、神様達が大好きになります。非常に人間くさい。ぜひお勧めいたします。

そんな訳で、今日の集合時間はいつもより早く8時半だったので、私もいつもの1時間早く軸屋に入って釣り準備してたのですが、なんと8時前に坪さんとトムさんが現れた。「おやおや、今日は早いですね〜」なんて言われたけれど、貴方がたの方がもっと早くから行動をされてる。
お二方、なんでも偶然に並走されてたとか。まあ、釣り人の行動は似ます。
珈琲を馳走して、坪さんからは数冊の文庫本をありがたく頂いて、それぞれの谷へ旅立たれた。

直後に師匠・船長が到着。そそくさと珈琲飲んで「白山文化博物館」へ行く。開館時間の9時丁度です。くだんの円空仏はまあそれなりですが、他の展示品は興味を惹かれます。ここは3時間くらいをつぶして見て回っても損はないと思う。そして、私が表装した(多分)掛け軸が1本だけあった。ちゃんと真っすぐ掛かってたので嬉しかった。

その後牛道へ行く。
最上流部。でも1台の車あり。トムさん?そういえば、今朝トムさんは牛道へ行くと言ってた。なので引き返して、1段下の橋の所から入渓する事にする。ルアー船長は少し下流から行くと言って林道を下ってって、私とエサ師匠は橋から入って、でも師匠はどんどん釣り下ってって。私一人ドライフライを結んで先行する。すぐにピチャリと仔ものの反応。でもフッキングしない。そしてすぐに、先行者の濡れた足跡。トムさん、ここから入ったのね。
ならばウェットに変更。小さなポイントをしつこく流すと15p位のが反応した。でも釣れない。そしてその後30分は全く反応しなかった。
私ばかりが先行するのも申し訳ないんで、後を追ってくるはずの師匠を待つ。でも、なかなか来ない。岩の上に寝転がって待つ。なかなか来ない。待ちくたびれて、もうどんどん進もうかと思ったところで、やっと師匠がやって来た。釣れんらしい。
師匠が先行すると、時々小物が釣れる。そして私が先行すると、稀に仔物が釣れる。そして前半終了時にやっとこ18pを釣った。写真を撮ってたら船長がやって来て、23pと25pを釣ったとの事。ルアー恐るべし!

車に戻ってまた最上流部へ行って昼食。まだトム号があるということは、その上流に行ってるのだな。でも気にしない。
ケーちゃん焼いてビール飲んで、ウィンナー焼いて明宝ソーセージとパプリカ焼いて、最後にタイカレースパゲティを食う。もう、お腹一杯。
すると、師匠と船長がNEX取り出して、なにやらレンズを交換してる。何をしとるのだと聞いたら、さっき川から上がる手前で、師匠が私の釣り姿を撮ろうとして、うっかりカメラを落としたらしい。そして動かなくなったんだと。で、レンズを取り換えて試すんだと。結果、師匠のNEX-6ですが、ボディは無事だったもののショートズームは壊れてしまいました。残念ですが、ボディが無事だったのは、今朝拝んだ十一面観音のおかげだと言う事にしておきましょう。

そしてトム号に落書きして入渓。私先行して、お二人はまた釣り下ってく。もう待つのはめんどくさいので、ゆっくり釣り上がる。でも、ちっとも反応しない。そして3〜40分して18pを釣った。多分これが今シーズン最後のイワナになると思い、必死になって写真を撮った。でもその写真は、なんだかシーラカンスのようなイワナに写ってしまった。
撮影してる時に師匠が追いついて来て、見てると時々小物を釣る。その内船長も追いついて来て、見てるとルアーを追うイワナが見える。
私のウェットには沈黙したまま。ただただ時間は流れて行って、これにて今シーズンは終了となりました。
師匠の小さなご不幸はありましたが、まずは皆さん、怪我も無くようございました。


さて、今シーズンも私の「釣れないフライ日記」にお付き合い下さいまして、誠にありがとうございました。
また、私を色々とお世話して下さった方々、本当に感謝しております。
このHPは、これからしばしの冬眠に入ります。
でも冬眠中のクマでも時々眼を覚ますそうなので、月一くらいを目標に更新するつもりではおります。
あくまで”つもり”ではありますが、今後とも、どうぞご贔屓下さいませ。